この声がきみに届く日‐うさぎ男の奇跡‐

「ちなみにマサルを初めて見た時、俺はこいつが天界側の奴だってすぐに分かった」


「だけどマサルは既に記憶がなくてな。だから俺はマサルの力を封印してかくまってやったんだ」


「…!!せやから逃走後も見付からへんかったんか!」


山吹のガッテンに伸太郎も頷いた。


「それが今回、あんた達2人の天使と触れ合う事で、封印していた力が無意味に使えるようになったんだろなぁ、にしてもいきなり人間の姿ど戻っていた時は驚いたよ」


伸太郎はマサルの顔に触れた。


「俺は…美代が家を出ていく時に美代が近々死ぬ運命だと知っていた」


「……!!!」


「だけどマサルなら…なんとかしてくれんじゃねぇかなって…、それでマサルに美代を頼んだんだ」