この声がきみに届く日‐うさぎ男の奇跡‐





「……他の奴はどうすんねや?大人しく降参してくれたら助かるんやけどな」




山吹は気絶した男を手放すと、残りの武装集団に向かって首を傾げた。


「……ッ!!!」


武装集団は一瞬怯んだが、逃げることも出来ずに結局ナイフや銃を手にした。


「なんや…やるんかい」


ぺろりと舌を出す山吹。


「山吹…!ほどほどっポよ!!」


「大丈夫やって。ちゃんと分かってる」


「貴様…ッ!な…なめるなぁぁ!!!」



そして武装集団は叫び声をあげながら突進していった。


山吹は蝶が舞うようにひらりひらりとそれを交わしていく。


力の差は歴然で、次々と倒されて行く武装集団。





その時


「く…そ~…ッこうなったら、あのひ弱そうな鳩男だけでもヤッてやる…ッ!」


武装集団の一人がナイフを銀に投げた。


シュッ!!


そのナイフが銀のこめかみをかすり、丸眼鏡がサクっと砂に落ちた。