「な…んで…海にゾウやキリンがいるんだぁぁあああ!!!」
指名手配の男はザブザブと海から浜辺へ上がりながら声を荒げ叫んでいた。
「こッ…こんな馬鹿なこと…私は認めんぞッ!!」
そんなことを言いながらも、恐怖に足がもつれるのだろう。
男は何度も躓いていた。
そして全身砂まみれになりながら、呆然と立ち尽くしている武装集団を見てさらに怒鳴り声をあげた。
「き…きさま達も何を怯んでいるんだ!」
男は頬に貼り付いた髪を気にする余裕もない程、目を血走らせている。
「たかだか動物だろうが!我々はハンターだぞ!!」
「……!!!」
「動物に屈するなんぞ…私が許さん……ッ!!」
男はそう言うと、ライフル銃に手を伸ばし海に向かって発泡した。
バァンッと銃声が砂浜に響く。
銃弾は動物に届く距離ではなかったが、その音に武装集団は目を醒ました。



