この声がきみに届く日‐うさぎ男の奇跡‐



「マサルさん…スゴすぎるよ…どうやってこんなに動物を集めたの?」






「あぁ…ちょっと…頑張った…」


俺は小さく笑った。


どうやって…こんなことをしたのか


実はあの動物園でのTV放送の最後


俺は電波を使ってちょっとした賭けを試みていた。


全国に飛ばされる電波を媒介にTVの枠を超えて俺の声を届ける。


猫語でもなく、鳩語でもなく、すべての動物に届く心の声で―…


動物たちにSOSを呼びかけていた。


しかし


果たして本当にそんなことが出来るのか?


出来たとしてもどこまで届くのか?


伝えられる自信なんて、どこにもなかった…


だけど…


「…こんな所ま…でみんなが来てくれた…」


俺はへへへと小さく笑った。


俺の精一杯の声に、みんなが答えてくれた。


ただのうさぎだった俺が田舎を出て数ヶ月。


人間として生きた日々はほんの数日だった。


それなのに…


いつの間に、こんなに強い絆が生まれていたのだろう。


みんなの中に俺はちゃんと生きていた。


そして、きっとこれからも…