この声がきみに届く日‐うさぎ男の奇跡‐

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―――…





オォ―――ン


パオ―――…ン






目の前に広がる海に、場違いな動物たちの鳴き声が響く。


鳴き声は大気を震わせながら、徐々に近付いてきた。


小さな動物たちの姿が確認できる。


その姿が蜃気楼のようにぼやけて見えるのは、俺の目のせいだろうか。



キュ―――イ

キュ―――…イ


空気を伝い、俺の耳に群れの先頭を泳ぐスナメリの声が届いた。


『マサルさん!!助けにきたメリよ!!!』


この声は――…


「メ…リ吉…」


メリ吉まで来てくれたのか…?


信じられない思いで呟く俺。





その時、頬に優しい手が触れた。


「マサルさん…」


この声は…



「美…代…?」


俺は目の前の影を見た。


「そうだよマサルさん…私だよ…」


美代…?

泣いているのか?


美代の声が震えていた。


いつの間にか近くに来た美代は俺に寄り添い膝枕をしてくれる。


だけどそんな美代の顔が…


俺にはもうはっきりと見えていなかった。