『ネズミの情報網は世界一使えるニャ~』
俺が忠兵衛の消えた草むらを見つめていると、ボスが言った。
『だから…なんだ?まぁマサルはそろそろ休んでネズミを待つニャ』
「ありがとう…」
『ニャ~。餌またくれよニャ』
不器用なボスの優しさに、俺は美代を探し始めてから初めて小さく笑った。
「あぁ…スゴいやつ用意しとく」
ボスの優しさに俺の心は熱くなった。
ボスと別れた後
俺は緑地内にベンチを見つけて腰をかけた。
心も体も、とうに限界を越えていた。
美代は…
今頃どこにいるんだろうか…
不安で今にも崩れ落ちそうな心
しかし、頼れる仲間の協力を得たことで俺の心はなんとか踏みとどまっていた。
ありがとう、ボス。
ありがとう、忠兵衛…
少し安堵したせいか…
そこで俺の意識は一旦途切れた。



