この声がきみに届く日‐うさぎ男の奇跡‐

それから3日間





俺と美代は田舎でのんびりと過ごしていた。


その間


あの告白はどこへ消えたんだろう?と思うほど俺と美代に進展はなかった。


と言うより、俺が踏み留まっていた。


だってもうすぐ消えるのに…


そんな俺が美代をこれ以上求めてはいけない気がした。


俺がいつ、どんな消え方をするのかはわからない。


だけど、どんな形にせよきっと美代を傷付ける。


だったら…


俺はなるべく美代に深入りしない方が良いような気がした。


いつの間にか…俺は少し欲張りになっていた。


美代に気持ちが伝えられた。


美代も俺を想ってくれた。


それで充分じゃないか…。