この声がきみに届く日‐うさぎ男の奇跡‐

そんな二人にカウンター内からつっこむヒゲ男。


「うぉぃ?!美代ちゃんッ俺の心配は!?」


ヒゲ男の悲痛な叫びに、夏美は美代の腕の中でふふんと笑った。


「ばぁか、アンタなんて煮ても死なないっちゅうの」


「お前………彼氏様に向かってそりゃないだろ」


ヒゲ男のその言葉に美代は夏美から体を離す。


「え?!彼氏ってことは…二人、ちゃんと付き合いだしたの?」


目を輝かせる美代。


そんな美代に夏美の耳が赤くなった。


「は?彼氏って…ただ仕方なくだし!///」


「はぁ?何が仕方なくだよ。お前ずっと俺のこと好きだったんだろ?」


ヒゲ男の言葉にさらに赤くなる夏美。


「…!!///う、自惚れもいい加減にしなさいよ!誰がアンタみたいな汚いヒゲヅラ…ッ」


「はぁぁ?!それ言うなら俺だって誰がお前みたいな…」


「お前みたいな?なによ?」


夏美に睨まれヒゲ男は、うっとたじろいだ。