「マ、マサルさん大丈夫…?」
今の様子を見ていたのか美代が不安な顔で近付いてきた。
「あぁ…大丈夫だ」
そう言いながら、俺は美代の方を見た瞬間
美代のどこに目をやれば良いのか分からず、目が泳いでしまった。
「マサルさん?」
「…………」
バカで無防備な美代。
…ダメだ
俺はおもむろに自分の着ていたポロシャツを脱いだ。
そしてそれを美代に押し付ける。
これ以上、誰にも美代の肌をさらしたくない。
「ん」
美代は俺の脱いだポロシャツを受け取ってくれた。
これで上半身だけでも多少は安心か。
俺は少しだけ安堵した。



