この声がきみに届く日‐うさぎ男の奇跡‐

うさぎの頃からの毎朝の習慣。


俺の腸は人間になっても変わらず快調らしい。


美代が戻ってくる前に一発やっとくか。


俺はいつものようにゲージ内の所定の場所に向かった。


とはいっても、今は人間だからゲージ内には入れない。


俺はゲージの上部を取るとその上にかがんでみた。



よし…なんとか出来そうだ。


入念に尻の位置を確認してから俺はズボンを下ろそうとした。












しかし突然


俺のズボンを下ろす手は誰かの手によって止められた。


!!?


俺は驚いて横を見た。


するとそこには、去って行ったはずの山吹が真剣な顔をして立っていた。


「お前…ここで何をする気や?」


山吹のあまりの真剣さに戸惑う俺。


「は?いや…あの、ウ○コを…」


「…………」


山吹は俺の腕を掴んだまま、
カッと目を大きくした。


??!

なんだ…?


つうか…!


「山吹こそなんでここに…あと腕、離せよ!///」


俺は山吹の腕を振り払おうとした。


半尻のままはさすがに恥ずかしい。