「…とりあえずあとで拭くか」


俺は言い訳と反省をすると


気を取り直して風呂場のイスに座った。


そしてまた3つのボトルとにらめっこをする。


ポンプを押してみると全て同じような液体がニュルっと出てくる。


もう分からん。


諦めた俺はとりあえず3つのボトルの横にあるウサギの絵がついたボトルを手に取った。


黒文字でなにか書いてあるが、文字が読めない俺はとりあえずポンプを押してみる。


すると泡がでてきた。


「おぉ…!」


やっと泡を見つけた。


とりあえず俺はそれで全身を洗うことにした。










――ガラッ


「ん?」


俺が風呂から出ると、足元にはさっきはなかったバスタオルが置いてあった。


そして、新しいTシャツに下着に短パン。


これを着ろと言うことか?


俺は体を拭いて服を着ると脱衣場から出た。


濡れた床は綺麗になっており、リビングでは美代がTVを見ていた。


「おい、どっか行ってたのか?」


俺が声をかけると顔を上げる美代。