実験室の独特な臭いがあたしの鼻を刺激している。



人通りは少なく、あたし達だけの空間は妙な緊張感を醸し出している。


『あの……。』


あたしは先生に催促するようにじーっと見つめる。


早く知りたい。
あたしと星宮くんのことを。