『…なに』


こんなに近くで見たくなかった。その青い練習着が視界に入るだけで、眉間にしわが寄るのが分かる


「…。」



そんな俺を立ったままの菅谷も機嫌が悪そうに睨み返す。


『…。』


「…、なにしてる」


ふてくされてるな


『…別に』


そう言って、机に向かって俯く。そうしないと見たくないものを見てしまうから


「…」


『…なんだよ』