「つっかれたー…」

学校が終わりため息を漏らしながらお家までの道を歩く
信号につかまり更にため息。
ふと隣を見ると

「「あっ」」

「な、梨本くんだよね?」

「ん、お前家こっちなんだ」

「そうだよ」

「せっかくだし途中まで一緒に行くか」

「お、おう」

なんだ、結構いいやつかも
なんて思いながら梨本くんと帰りの道を歩く

「じゃ、俺あのマンションだからじゃあな」

彼が指差したマンションは
…私の自宅と一緒だった(笑)

「えっまじで言ってんの?」

「は?」

「俺の家もこのマンションなんだよね…」

「まじで!?うけるー」


といいながら爆笑し始めた梨本くん。
なんだこいつ…
てかばれたらどうしよう
私の中には不安ばかりが浮かんできたのだった