女の叫び声が聞こえた。 「お母さん!!!?」 恋が慌てて入っていったから私も後を追った。 「いやーー!!」 リビングに入るとそこはこの何もかもがぐちゃぐちゃになっていた。 洗濯物だっただろう服も投げ捨てられカーテンは切り刻まれ花瓶も割れていて…。 泥棒が入ったような部屋。 「お母さん?大丈夫?」 「…は…いや…やめ…て……」 久しぶりに見た恋のお母さんは青ざめた顔で震えていた。 恋はまだ暴れるお母さんを優しく抱いていた。