「恋は強い奴ですよ」

「…貴方…名前は?」

「川原…彩…」

「彩…ちゃん?」

「…じゃあ、失礼します」



これ以上は話せない。


恋のお母さんも悲しむことになる。


静かに病室をでた。


温かいお母さんだった。


子供のこと一番にわかってて…"うらやましい"心から思った。


私には母親の愛をもらった事がない。


でも恋のお母さんも真実をしればまた苦しめる。


今日が最後。


もう見舞いにもこない。


そう誓ったはずなのに…。


次は恋から現れるなんて…。