担任が話をしている間、私は廊下で待っていた。



「はいれ」



合図でクラスへ入った。



「川原彩。よろしく」

「仲良くしてやれよ〜」



視線が痛い。当たり前だけど…。



「なんだあいつ…」



後ろから声が聞こえた。



「朝から問題おこして…あんな相手に怪我とか…ダッセェ」



あんな相手にした…はぁ?


意味わかんねぇ。


いつの間にかそいつの胸ぐらを掴んでいた。



「おい!テメェ!意味不明な事言ってんじゃねぇよ!あんなの相手にするほど、私はバカじゃねーよ」

「川原!お前また話し合いしたいのか?」



担任が入ってきた。



「んなのやってられっかよ!」


髪をくしゃっと崩し教室を出た。