「誰だって同じ人間だよ!喧嘩が強いだけじゃん!」



人は人。


生まれ育ったのが少し違うだけ。


道を少し間違っただけ。


お姉ちゃんがそう言ってたもん。


教室を飛び出したアタシ。



「ちょっと!どこ行くの恋!?」



誰かが呼んでるのも無視してアタシは走り続けた。


彩……彩!


心の中で叫び続けた。


彩が行く場所ってどこだろう…。


でもなんとなくわかる気がする。


アタシは屋上へ向かった。