「そんな生意気なガキほっといて、さっさとヤろうよ〜」



女は私を睨みつけ父親にへばり付いた。



「ちっ!おらガキ、さっさと出てけ」



私は自分の部屋に入って、バックに化粧品や制服を適当に詰めて、家をあとにした。


こんな事にはもう慣れた。


毎日と言ってもいいほどだから。


"慣れた"とか言ってもいいのだろうか…。


月の5分の4は、追い出される。


だから、ほとんど住んでないのと同じ。


そう………私の家は…


あるけど…ない家。