軽く解釈して桜姫奈先輩と別れた。


その後ふいにでた、ため息。


ため息をついたところで何も変わらない。


だけど、気づかないうちにため息をつく。


再びトボトボ歩き出したら、また声がした。



「恋ちゃーん!」

「桜姫奈先輩、どうしたんですか?」

「渡したい物かあるの、はい」

「え?手紙?」



誰から?なんて聞かなくていい。


裏に書かれた不器用な字。



「あたしの役目はおしまいね」



そう言って去って行った桜姫奈先輩に深くお辞儀をした。