空気、時間、何もかもが止まった気がした。


私はそのまま当時の状況を話し続けた。


恋は涙を溜めながら両親を見つめていた。


その両親は唖然と話を聞いている。


これでいいのか、定かではない。


もう遅いけど私だってわからない。


だけど話し続けた。


本当の名前、愛との仲…。


恋に話した事を、そのまま。



「これが事実です。すみませんでした」



深く頭をさげた。