「だから!高橋さんのやり方は!」

「人のやり方に一回一回口出しするなよ」



取り調べ室の外から聞こえてきた声。


また、もめているようだ。



「ヤンキーだったからってヤンキーを庇うのおかしいです!」

「別に庇ってない!」

「優しく話かけても答えてくれませんよ!」

「怒鳴ったところで答えてくれるのか!?」



どっちも一理ある。


私は優しく話かけられても怒鳴られても答えない。