「きったねぇ身体…」



朝、鏡に映る自分の身体を見て言った。


痣と傷でいっぱいになってる身体。


人になんか…見せられない。



「はぁ……」



大きなため息をつく。



「幸せ逃げてくぞ。あっはっは」



酒に酔った父親が言ってきた。



「誰のせいだよ…」

「なんつった、今?」



くそっ。聞かれてしまった…。



「おい!!聞いてんのか!」



ドンッ


やっぱり。いつもそう。


気にいらない事があると暴力に変える最低な父親。


顔、お腹を殴られた私。



「…ふっ。これくらいにしてやる」



そう言い残して、出て行った。