私にはまだ気付いてない。



「…………お姉ちゃん」



泣いてんの?お姉ちゃん?


少女は静かに空を眺めながら、泣いていた。


少女の寂しそうな背中を、ほっておけなかった。


でも…名前も知らないし、話かけるなんて嫌だし…。


すると、少女は私に気付いた。


そして、涙を拭きその場を去っていった。