急ぎ足で音のした方に向かうと外灯の明かりに照らされてる…。


傷や血だらけで制服のままの彩の姿。



「彩!!!」

「彩ちゃん!!!」



今にも倒れそうな彩をお母さんと支えた。



「お母さん、救急車呼ぶわね」

「彩!!!わかる?」

「………れ……ん?」

「もうすぐ救急車来るから!」



今にも消えそうな彩の声。


やだよ、彩…死なないで…。