「………そうだな」
「え?」
「恋の言う通りだ。俺達が間違っていた。愛がいなくなっても俺達は離れ離れになるわけじゃないんだ。いずれ人は死んでいく」
「お父さん…」
「戻ろう。昔みたいに」
お父さんは笑顔で言ってくれた。
また涙がとまらなかった。
親にこんな事言ったの初めてだから…。
びっくりしたかな…。
でも、そうしなきゃ気がすまなかったから。
「お母さん…大丈夫?」
「…どうかしてたわね私たち…しっかりしなくちゃ!」
「これから頑張ろう三人で!」
久しぶりに笑顔でご飯を食べた。
涙でしょっぱい味がした。
いつもと変わらないのにいつもより美味しく感じた。
少しずつでいいから昔みたいに戻れたらいいな。