リーン リーン
お姉ちゃんが起きてくる時間の鐘が鳴った。
「ぅ………」
「もういい加減にして!!」
バンッ!!!
時計を床に投げつけた。
「恋!!!!」
「こんな事しても意味ないの!こんな事するから余計に辛くなるんだよ!いい加減わかってよ…」
お姉ちゃんを待っても無駄なだけ。
その分みんなが辛く切なくなる。
そんなのもう嫌だ。
お父さんは泣いているお母さんの背中を目に涙を溜めながらさすっている。
「みんな辛いんだよ…でもいつまでも引きずってちゃダメ」
忘れちゃいけないんだ。
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