壱「一様安心して下さい、龍姉さんの言葉は真実ですから。
お父さんと同業のプロのレーサー達が龍姉さんのテクニックを見て絶賛していますから。」
零「忠告しとおいてやる。めっちゃ上手いが...
運転は荒いから気をつけろ....」
零はそう言うと慰めるように2・3回獅輝の肩をポンポンッと叩いた
するとマンションの地下駐車場から勢いよく一台の赤い車が走ってきた
キィーーーッ!!!!!!
運転席の扉が開き、車から龍姫が降りてきた
龍「さァ行くぞ!!
後ろに獅羽とトキさん・上島さんが乗ってね!
獅輝はデカイから前な〜」
゛本気なんだ...″
獅羽とトキ・上島は諦めたのか渋々後ろの席へと座った
獅輝は龍姫が乗ってきた車の車体を眺めていた
獅「綺麗な車ですね。これは龍姫の車ですか?」
龍「これは俺のじゃないよ。
父さんの愛車、シルビアS15型のレッド...
めっちゃ改造してるから凄くスピードでるんだ♪
家とか全部売ったけど...
これは母さんも好きな車だったから残しておきたかったんだ。」
両親の形見と言う訳ですか....
獅「安全運転でお願いしますよ」
龍「もちろん!!!
任せなさい♪」
龍姫の笑顔を見た獅輝は微笑むと助手席へと乗った
運転席へと乗ろうとした龍姫だったが振り返り、朔夜へと頭を下げた
龍「運転ありがとな!!」
煙草へと火をつけ、怠そうに手を振った
朔「あァ。
龍姫ちゃん、俺らいないから獅羽さんのこと頼んだからな」
龍「了解!!」
獅羽のこと心配なんだな...
見た目チャラそうなのに、意外だな〜
さて、行くか♪
零と壱へと手を振り、龍姫も車へと乗りこんだ
車を走らせ大きなエンジン音を暗い夜に響かせた
