豪華絢爛





現在、夜の10時過ぎ....

屋敷内ではまだ鬼ごっこをやっていた




龍「しつこいッての!!!!!!!!」

なんで俺が追い掛けられるんだ!!!?
俺悪いことなんてしてないのに!!!

昼すぎからずっと鬼ごっこしてんだけど....泣




そろそろ走るの疲れたしな...

あッ!!
この部屋に隠れよう!!



ある部屋の襖を開け、素早く中へと入り戸を閉めた




バタバタバタッ!!!

「「「「「姉さ〜ん!!!」」」」」


どうやら行ったみたいだね...


龍「ふー、助かった....」


羽「龍姫姉ちゃん僕の部屋に何か用?」


ありゃッ...

どうやらここは獅輝の弟、獅羽の部屋だったのか!!

てか小学生の部屋にしちゃ殺風景な...
和室に寝台と机・テレビしかないじゃん...



龍「勝手に入ってごめんな!!
ちょっと追い掛けられててさ...」



羽「まだ鬼ごっこしてるんだ。
あいつらもしつこいね♪
まァ立ち話もなんだから座ったら〜?」


龍「ありがと!!」


机の前に座布団を置くと、獅羽は寝台へと座った




龍姫はグルっと部屋を見回した

龍「獅羽は寂しくないのか..?
部屋の中に一人でいること。」

私が小学生のときなんて一人で部屋に寝るなんて有り得なかったからな〜



確か獅輝の父さん母さんは殺されたって聞いてるし....

まだ親に甘えたい年頃だしな...




龍姫の問いに一瞬辛そうな表情をしたが

羽「兄様いるし!!
皆いるから寂しくなんかないよ〜♪」


獅羽の笑顔を見た龍姫...

兄弟ってやっぱ似るんだ...
こんな幼いのに顔を作ってやがる