一足先に御海道組へと帰ってきた龍姫と那智・樹・蓮・上島は
男達の勇ましい出迎えを受け居間へと入り、部屋の中で座っていた
那智はと言うとずっと黙ったままで何処か遠くを眺めていた
その様子を見た龍姫は胸が締め付けられる思いだった
そんなときに獅輝が帰ってきたことを組の者が知らせにきたのだ
獅輝の奴、もう組に帰ってきたのか...
これから那智はどうなるんだ?
獅「龍姫が悩むなんて...
明日は雪でも降りますかね..?」
龍「この時期に雪が降る訳ないだろう...」
こいつは馬鹿か?
クスクスと笑いながら獅輝とトキが部屋入ってきた
きらびやかな襖の前に座り那智を心配そうに見た
獅「那智、羽柴組には今警察が入ってます。
金谷も龍姫が倒した組の輩も全員刑務所に送られました。
羽柴組の頭の遺体は翌日返してくれるそうです...あなたはこれからどうしますか?」
獅輝の言葉を聞いた那智は
突然正座をすると獅輝に対して深々土下座をした
「この度は御海道組や頭に迷惑をおかけしたこと、誠に申し訳ありませんでした。
先代に変わり心から謝ります...」
那智の言葉を獅輝は黙って聞いていた
