獅「お久しぶりに顔を合わせますが、羽柴のお頭はなにやら変わられたようですね。
私のシマで薬を売るとは...
仁義に反しますね。」


コートの中から何枚かの書類と写真を机の上に広げた

獅輝はいつもへらへらした表情とは違い、
真剣な顔で見つめていた



広げられた書類と写真へと目を向けた羽柴組の頭...


この人が那智の父さん...
目が






死んでる...



「見覚えがありませんな...
御海道組の頭は羽柴組にいちゃもんを付けるつもりかな?」

羽柴組の頭の変わりに隣に座っていたパンチパーマの男が喋った


獅「幹部であるあなたに聞いていないのですが。
金谷さん、あなたのことも調査済みなんですよ....」

獅輝はそう言って睨みをきかした




ずっと黙っていた那智が立ち上がると自分の親へとつかみ合った


那「親父、目覚ませや!!!
こんなやり方で組の名をあげて嬉しいのかよ!!!!俺は...

そんな親父見たくねぇんだよ!!」


那智の必死な思いも羽柴の頭には届かないのか

黙ったまま那智を見つめていた



「離せ...」

やっと口を開け、低い声で弱々しく呟いた


その体は微かにだが震えていた

それに気付いた龍姫....




なんだ...

那智の父さん何かおかしすぎる!!

なんで震えてるんだ?


それに体も痩せ細ってるし...



まさか!!!