出口に向かっていた足を戻し
那智が飲んでいた酒を奪いとると一気に飲み干した
那「帰ってきたんだ、お帰り♪」
まるで那智には最初から龍姫が帰れないことを知っていたかのようだ...
龍「樹、俺の弱みを握るとは卑怯だ!!
鬼!!!」
樹「策士と言って欲しいし♪
まァ二翼(ニヨク)の俺の名は鬼やし!
何とでも言いや〜。」
龍「何訳のわからんこと言ってんだ!?
二翼って何?」
「「「えッ!!!!」」
龍姫の言葉に三人は驚きを隠せないでいた
蓮「一般人でも知ってるのに龍姫って疎いんだね...
あのね、破龍華には二人の副総長がいるんだけどその二人のことを゙二翼″って言うんだよ。
ちなみに゙狂犬の蓮″で知られてる僕が二翼の一人なんだよ♪」
龍「そうだったんだ、教えてくれてありがとな♪
てか狂犬....
゙狂犬の蓮″?
ってことは蓮が破龍華の副総長の一人!!!?」
確か獅輝が破龍華には二人副総長がいるって言ってて...
狂犬がどうとかって話に出てきたような...
蓮「ちなみに樹も゙鬼の樹″って呼ばれてて副総長だよ♪」
樹「鬼やて、俺は龍姫ちゃんの前では天使やし♪」
テヘっと可愛らしく微笑んだ樹だが、龍姫には意味がなかった...
うん。
こいつは正真正銘の
゙馬鹿″決定だ!!!
樹は眼中にないかのようにあしらった
龍「じゃァ那智は何者なんだ...?」
