ジャン…


最後にピアノの音が部屋に響いた。


「…どうだった?」


「青衣スゴかったよ。さすがだね」


カオルはにへらーっと笑いながら私に抱き着いた。

むにゅ…


「ッ!!!カ、カオル!」


胸が当たってる――!!!!!

「わざとだよー、えへへ。」


「な、なななな?!」


「青衣テンパり過ぎー、」

「だって…」


カオルにそんな事されたら我慢出来なくなるじゃんか……、


私は歯をくいしばった。


…理性がッ…


「我慢しなくていいんだよ?青衣、」


「で、でも!!仮にも同姓…」


「いいから。早く私を食べて?」


カオルは、エロい顔をしていた。私は顔を真っ赤にするとカオルを抱き返した。

「後悔しないでよ!?」


「うん、平気。」


私はゆっくりと、カオルの唇に自分の唇を重ねた。

「優しいキス…、青衣らしくない…」


「こ、これ以上はさすがに無理だから!」


「…なら私がやったげる」