家庭部の活動がないことを知った私は、此所にいる意味がないので家に帰ろうと、用具室から出ようとしたその時、
「おう、じゃあな白川。あ、ちょっと待って。」
私を引き留める西須朔。
「何か用?」
「ははっ!白川って本当にサッパリしてるのな。女が騒ぐ理由何と無くわかるわ。」
西須朔は笑いながら失礼なことをサラッと言ってみせる。
「あ、そうそう。用なんだけどさ白川今彼氏とかいる?
いないなら俺の友達で白川のことを気に入ってるやつがいてさ、そいつにアドレスと携番教えてあげてくれない?」
「うーん。まぁいいよ。」
「サンキュー!白川いいやつー!」
アドレスくらいで大袈裟な。
「じゃまたね。」
「おい、アドレス忘れてるって。」
「ごめん、そうだったね。」
あははと笑いながら誤魔化す私に
「取り敢えず俺に赤外線でアドレス頂戴?俺から尚(タカ)に送っとくわ。あ、尚ってやつが知りたがってんのな。」
と西須朔。
