きみが見た光

ちょうどその時、校舎にチャイムが鳴り響き、それと同時に教室のドアがガラっと開いた。

一瞬、静まり返り、みな黒板の方に注目する。

「今から始業式だから、体育館に移動しろー」

英語の中村がそう言うと、クラス中のヤツらが立ち上がり、廊下に出始めた。俺と圭も同じように教室を出ようとする。

「面倒だな、マジで」

圭はしかめっ面を浮かべてダラダラと歩きだした。

他のクラスメイトも同様な感じで体育館に向かっていた。