きみが見た光

俺は圭と廊下を歩きながら不意に窓の外を見た。

その窓からは、見えたのはたくさんの陽の光を浴びた桜の若葉だった。

「桜も、もう終わりだな…」

思わずぽつりとそうつぶやく。

「なんだって?」

聞き返してくる圭に苦笑いを浮かべると、俺はプイっと前を向きそのまま歩き続けた。