きみが見た光

家に着く直前だった。

家の近くで、怪しい動きをする人影が見えたのだ。

(…あれ?)

目の悪い俺は、目つき悪く目を細め、遠くの人影を見つめながら、近づいて行った。

「奈緒…」

そこには、ソワソワしながら立っている奈緒がいたのだ。

「あ、真白くん」

俺の姿を見た奈緒の瞳が、驚きで揺れた。

「…こんなところで何してんの」

いつも通りを装い、俺がそう話し掛けると、奈緒は残念そうに、下を向いた。

「…さっき野球部の子達が女の子に乱暴して」

「知ってる」

奈緒の話を遮るように俺が答えると、奈緒は顔を上げた。