黒ユリのタンゴ

再びマック。


智香と新味のシェイクを飲みながら、先輩たちを待つ。


「ほんと、よかったよかった。

私もスッゲー楽しみ!!」

智香も嬉しそうだ。


「ちょっとはオシャレしてきた甲斐があるってもんよ、ね?」

そう言って私を意地悪く見る。


「今晩OKだった、ってことはさ」

智香のシェイクを飲みながらつぶやく。

「やっぱりプリンス先輩には彼女いない、ってことだよね」

いたら、そもそも確保できないはずだしね。