黒ユリのタンゴ

みんなでスナック菓子をパクつきながら、前回に引き続き雑談会になった。


ボスは
「いつも委員会が途中でぶちこわしになる」
と不満そうに言っているが、実際は悪友?が来てうれしいみたい。


プリンス先輩は、というと。

前回で筧先輩とのやり取りが気に入ったのか、いろいろといじっている。


私はそんな楽しそうなプリンス先輩を見れて、なかなかシアワセな気分。


と、みんなの会話の中に聞きなじみのある言葉が出てきた。
「ミス文芸部」である。


「それで?筧君のパートナー、今年の『ミス文芸部』は決まったのかな?」


プリンス先輩の質問に、文芸部の光永先輩が答える。

「2年の浜田さんの予定ですけど・・・」


その答えはプリンス先輩には意外だったようだ。ふーん、とだけ答えると、ボスを見る。


二人は視線を合わせている。
何かあるのだろうか。
ちょっと気になった。