黒ユリのタンゴ

そういえば、二人とも3年生。


大切な大学受験直前の時期だ。


「本当は生徒会、とも言ってられなさそうだけど、余裕だよね」

神田君は関心していた。


「ただ、さすがに冬休みは冬期講習で毎日勉強漬けなんじゃないかなあ。
センター試験も目前だし」




それを聞いていた智香が、ふと質問をする。
私と同じことを考えていたに違いない。


「その冬期講習って、私らも通えるの?」

「うーん。定員があるから聞いてみないと分からないけど、基本的には普段の会員でなくても参加できるはずだよ」


それを聞いて、智香が私をみてニヤリとした。


さあ、どうする??