黒ユリのタンゴ

え。


いま、誰に、なんて。




思わず固まってしまう。

気づくと白ユリも後ろに来ていた。


扉の中のただならぬ様子に気づいたようだ。



「気づいていたんじゃないのか?

俺は・・・ヤマさんしか見てなかったんだよ・・・」





・・・


一瞬。

言葉の意味が理解できなかった。

その後は、ただ、ただ、驚き。


な、な、


な・・・・


なんてことなの!?