黒ユリのタンゴ

白ユリも、もしかして先輩に!?

クリスマスイブの再来になっても、ちょっと困る。



特に話かけられることもなく、二人で一定の距離を保ちながら歩く。



ふと、振り返ると白ユリは何かを話したそうだ。



どうしようか。

でも、生徒会室は目の前だ。



私はそのまま生徒会室の扉の前に立った。

中にはプリンス先輩とボスがいるはずだ。


ボスがいてくれれば。

勇気を出して想いを伝えることができるはず。




そして、

扉の中からこの言葉が聞こえてきた。

ずっと夢見てきた、プリンス先輩の声で。



「俺はずっとおまえが好きだったんだよ!」