黒ユリのタンゴ

反省しているようだし、とボスは椅子から立ち上がった。



そして浜田先輩に近づくと、



パアン!


一発、強烈なビンタ。



浜田先輩も驚いて頬を抑えている。




「これでおしまい。もう出て行っていいよ。


ただ、一点だけ言わせてほしい。

どういう形であれ、罪を着せようとオグラのことを利用したのは許せない。


自分の痛みは主張しながら、人の痛みは分からないなんてサイテーだよ。

ちゃんと彼女にも誤ってほしいんだ・・・」