黒ユリのタンゴ

でも、これだけは分かっていただきたくて。



本当に大会を中止させようなんて考えてなかったんです。

ただ、『ミス文芸部』を降ろしてもらえさえすればよかった。




「君はそんなことしなくていいんだよ」

って誰かに私のことを認めてもらいたかったのかもしれません。




黙ってないで、自分の言葉でちゃんと伝えればよかった・・・。



こんな形で伝えてしまって、ごめんなさい・・・。





浜田先輩の話を聞いて、また沈黙が広がった。