黒ユリのタンゴ

そして、当日自分は姿を隠すだけでいい。

「怖かったから」で済むのだ。


すべてが終わったころに出てくればいい。

それを咎める人はいないだろうから・・・。


なんてシンプルな話だったんだろう。




「でも」と神田君が浜田先輩を見つめた。

「どうして、そもそもそんなことを・・・?

そこまでイヤだったなら・・・」


うん。

私も全く理解できない。

こんな手段じゃなくても、ほかにやり方はいっぱいあったはずだ。




みんなの視線がまた浜田先輩に集まった。