黒ユリのタンゴ

お昼休みも終わりに近づいたとき、ステージ脇にうれしいゲストが現れた。



プリンス先輩、その人である。

「お疲れ様。無事に進行してよかったね。

お、黒ユリちゃん。お久しぶり」



そして一直線にボスの横へ向かった。


「心配したよ」プリンス先輩は、呆れ顔でボスにこう言った。

「まったく、無事だったからよかったものの・・・

ま、山サンのことだから何か考えがあってのことだと思うけどね」

言葉は優しいが、目が怒っている。



どうやら、プリンス先輩は全くこの騒動を知らなかったみたい。


「山サン、終わったらしばらく説教だから。

生徒会室に来てよね、待ってるから」



・・・やっぱり怒っている。

想いを伝えるのは、説教タイムが終わった後にしようかな・・・。