黒ユリのタンゴ

「うーん、まさかそう来るとはね」

「山崎先輩、『いちおう』文芸部だからね」

「でもさ、いいの?ボスがでちゃって。

職権濫用にならないんですか??」


「あはは。それで糾弾されちゃかなわないよ」

「ま、誰が詠んでもよかったってことで」



お昼休みのステージ袖。


私たちは午前中の各チームの成績を集計し、

スコアボードに書き写していた。



「いやあ、それにしてもなかなか爽快でしたよ」

「だますつもりはなかったんだけどね」


ボスと筧先輩はどうやら結託していたらしい。

思わずひどい、とにらみつけた。