黒ユリのタンゴ

その日の放課後。

駐輪場で神田君に、私の計画を話す。

さすがに直接アプローチには驚いたようだ。


「でもさ、人づてってアテにならないこと多いし」

私が力説すると、そうだねえとうなづいてくれた。



「でも・・・直接家にでも行くの?」

「いや。

失敗したら大変だからさ、電話にしない?」


私はそういって、もらった住所録のコピーを取り出した。


「本人じゃなくて、お母様とお話するの」