黒ユリのタンゴ

浜田先輩も脅迫状をもらっていた。


私たちはさらに驚いた。



・・・チラリと横目でボスを見る。

さっきよりも、さらに顔色が悪くなっている。

やっぱり、ショックだよね・・・。



「今朝、私の机に入っていたんです。すごく気持ち悪くなって。それで・・・」

浜田先輩は、手に持った手紙について説明してくれた。



二つの脅迫状を見る。


どちらも、全く同じものだった。



私たちは顔を見合わせた。

・・・これは、間違いない。

誰かが百人一首大会を本気で止めさせようとしている。