夏の事。

タケルは怪訝そうにしながらも

「あ、ああ。
デラはな、あともう少しで子どもが生まれるから、ストレスにならないように搾乳やめてんだ。」

と言った。


「へー?いつ頃生まれるの?」


「あと…そだなぁ3週間くらいだったはず。

ちょうど夏休み入る頃だし、生まれるときはお前手伝わせるから覚悟しておけよ!!」


と言った。


あかりは

「えぇ〜いやだ〜」


と言いつつ、


(子ども…)


と、少し俯く。


「あかり…どうしたんだ?
ホントお前変だぞ?」


と、また声を掛けた。


ハッとあかりは気付き

「うぅん、大丈夫!!
なんかそんな風にタケルが言うなんて、ウザいんだけど〜」

と軽口を叩いた。


タケルはその言葉に反応して

「んだと、てめぇ…」

と、いつもの様に言い合いを始めるが、

あかりはどうしても、もやもやが晴れなかった。


そんな時である。


「事件」が起きたのは…--。